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メッセージ >
聖書の学び
Title
第16課 「みこころに逆らってはならない」
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2009-04-17
読むみことば: 民数記16:1-3、31-35
覚えるみことば: 出エジプト20:5
参考にするみことば: 出エジプト32:21-28
教育目標
神のみこころに逆らえば、さばかれるようになるので、聞き従うことがどれほど大きい祝福なのか知る。
愛なる神は、みことばに聞き従って、その戒めを守って正しい道を歩む子どもには、はいるときも祝福され、出て行くときにも祝福されるように、すべてに栄える祝福を下さいます。一方、みことばに聞き従わないで、神のみこころに逆らえば、呪いと災いが臨むことが見られます。それでは、私たちがどうすれば神の戒めを守り行なうまことの子どもになって、神の約束された祝福を受けることができるでしょうか?
1. 神のみこころに逆らえば、さばかれる
<民数記16:1-3>に、エジプトから出た後、コラとダタンとオンは共謀して、イスラエルの名のある者たち二百五十人とともに神のみこころに逆らったことが記されています。モーセは神が立てられた彼らの指導者です。モーセとともにすべての人が一致団結して、荒野の生活の困難を克服し、カナンの地に入らなければならないところで、胸の痛む事が起こったのです。結局、コラとダタンとオンは、地面が割れて、家族と一緒に生きたままその中に埋められてしまいました。また、彼らと一緒だった二百五十人も、主の火によって死んでしまいました。神が立てられた指導者に逆らうことは、神に逆らうことと同じだからです。
<民数記12章>にも、モーセの兄アロンと姉ミリヤムがモーセに逆らった出来事が出てきます。モーセがクシュ人の女をめとっていたので、ミリヤムとアロンが「主はただモーセとだけ話されたのでしょうか。私たちとも話されたのではないでしょうか。」と非難したのです。このことで主の怒りがアロンとミリヤムに向かって燃え上がり、ミリヤムはハンセン病にかかってしました。
神は「わたしのことばを聞け。もし、あなたがたのひとりが預言者であるなら、主であるわたしは、幻の中でその者にわたしを知らせ、夢の中でその者に語る。しかしわたしのしもべモーセとはそうではない。彼はわたしの全家を通じて忠実な者である。彼とは、わたしは口と口とで語り、明らかに語って、なぞで話すことはしない。彼はまた、主の姿を仰ぎ見ている。なぜ、あなたがたは、わたしのしもべモーセを恐れずに非難するのか。」ととがめられます(民数記12:6-8)。これは、神の人モーセを非難することはすなわち、神を非難することと同じだからです。
日常生活でも、神に逆らうことはよくあります。聖霊が私たちの心に働きかけておられるのに、自分の思いと意図に合わなければ、これに逆らう場合です。このように自分の思いを働かせれば、神のみこころに逆らうようになるので、それ以上聖霊の声が聞けません。結局、自分の思いどおり行なって、困難にあうのです。
2. 神のみこころに逆らった人々
1) 偶像礼拝をしたイスラエルの民
エジプトから出てきたとき、イスラエルの民はエジプトに下った十の災いと葦の海が分けられたことを直接目で見るなど、さまざまな不思議としるしを体験して、神が確かに生きておられることを知りました。ところが、モーセが神から十戒を受けに四十日間断食しながらシナイ山に上がっている間に、金の子牛を作って、それを拝みました。神がイスラエルの民を選んで、彼らに偶像を拝まないように教えたのに、そのみこころに逆らったのです。その結果、民のうち、おおよそ三千人が倒れました(出エジプト32:21-28)。
私たちの周りを見れば、偶像に仕えてきた家庭には、とりわけ悩み苦しみが多いことがわかります。したがって、私たちは偶像を作って拝む罪は、父の咎を子に報い、三代、四代にまで及ぼすほど大きい罪であることを悟って(出エジプト20:4-5)、断じて偶像に仕えることがあってはなりません。
2) イスラエルの民をエジプトから去らせなかったエジプトの王パロ
<出エジプト記7-12章>には、エジプトで奴隷の生活をしていたイスラエルの民がモーセの導きでエジプトから出ようとするとき、エジプトの王パロが素直に去らせなくて、大きい災いにあったことが記されています。神のみこころはイスラエルの民をエジプトから去らせることなのに、心のかたくななパロがこれを妨げたのです。ついに神は十の災いを下され、その間、国が疲弊してしまいました。イスラエルの民がエジプトから出ることを許したパロは、後を追って分かれた葦の海の中に入ったあげく、結局、全軍勢が水に溺れてしまいました。最後まで神のみこころに逆らったので、さばかれたのです。
今日も、神を信じている人を信じられないように妨げること、信じていると言いながらも、ささいな感情のために神の命令を破ること、務めを受けた者が熱心に神の働きを進めていると言いながら、ねたみや欲のために他の人の働きを妨げることなどがあります。これらもパロのしたことと変わりません。また、光の中を歩むことを願われる神のみこころを知りながらも、闇の中を歩み続ければ、神を信じない人と同じように、さまざまな憂い悩みにあうようになります。神は何度も警告されましたが、聞かないで続けて世に向かい、そのみこころに逆らった結果です。しかし、私たちが神のみこころに従って歩めば、病気や試練や患難は自然に離れるのです。
3) 神の秩序に逆らった祭司エリと彼の息子たち
<第一サムエル2章>を見れば、祭司エリの息子たちは神にいけにえとしてささげる物に先に手を出したり、主の宮で仕えている女たちと淫らなことをするほど、よこしまな者でした。それでも父である祭司エリは勧めるだけで、どんな措置も取らなかったのです。結局、彼の息子たちはペリシテとの戦いで死に、祭司エリはその知らせを聞くと、その席から門のそばにあおむけに落ち、首を折って死んでしまいました。彼は息子たちを正しく教えられなかった罪のために命を失ったのです。
今日も同じです。淫らな行ないをしたり、神の財政を自分が使ったり、他の目的に使うなど、神が立てられた秩序に逆らう人々を見ながらも、目をつぶって教えないならば、まさに祭司エリと変わらないのです。
4) エリシャをからかった子どもたちとゲハジ
エリシャは神と交わって、神がともにおられる力ある預言者です。<第二列王2章>で、子どもたちが群れをつくってエリシャにつきまとい、「はげ頭」とからかって困らせます。結局、耐えきれなくなかったエリシャが主の名によって彼らをのろうと、森の中から二頭の雌熊が出てきて、彼らのうち四十二人をかき裂きました。このように、神の力を現す神のしもべの呪いと祝福は、そのとおり臨みます。しかも神の人を非難したり、悪口を言いながらからかったりすることは、神を非難してからかうことと同じです。これは神のみこころに逆らうことです。
また、エリシャに仕えていたゲハジも同じです。エリシャがアラムの王の将軍ナアマンのハンセン病を神の力でいやしたことがあります。大変感激したナアマンはエリシャに高価な贈り物をしようとしましたが、エリシャはあくまでも断ります。受け取らないほうが神に栄光を帰すことになるからです。ところが、ゲハジは主人の心も知らずに、物質に目がくらみ、ナアマンの後を追いかけて行って、彼をだまして贈り物を受け取り、ひそかに隠しました。この事実を知ったエリシャはゲハジに立ち返る機会を与えましたが、彼は嘘をついて最後まで悔い改めませんでした。その結果、ゲハジは呪われて、ナアマンの病気にかかってしまいました(第二列王5:20-27)。彼はエリシャの意思に逆らっただけでなく、神のみこころに逆らったのです。
5) 聖霊を欺いたアナニヤとサッピラ
アナニヤと彼の妻サッピラは初代教会の信者で、個人の持ち物を売って神にささげるつもりでしたが、いざお金を手にすると、欲が生じました。それで、その代金の一部を残しておき、これで全部だと欺いたので、死んでしまいました(使徒5:1-11)。これは、人に嘘をついたのではなく、神に嘘をつき、聖霊を欺いて神のみこころに逆らったことなので、さばかれたのです。
ここまでいくつかの例を紹介しましたが、この他にも神のみこころに逆らった出来事はたくさんあります。神の戒めは私たちを懲らしめるためにあるのではなく、私たちが罪を悟って、イエス・キリストの力を受けるためにあるのです。また、私たちを罪から救って、祝福を与えてくださるためにあるのです。したがって、自分の行ないを顧みて、もし神のみこころに逆らったことがあったら、直ちに立ち返り、そのみこころどおり行なう人にならなければなりません。
* まとめと適用
1. <出エジプト20:5>を一緒に覚えましょう。
2. 神が戒めを私たちに下さった理由は何でしょうか?
3. 神のみこころに逆らったコラとダタンとオン、そして彼と一緒だった人々の末路はどうなったでしょうか?
4. これまでに神のみこころに逆らったことや聞き従ったことがあれば、証しして分かち合いましょう。
* 今週の課題
神の前での「高ぶり」とはどんなことを言うのでしょうか? 考えてきましょう。
* 「聖書の人物」を知って力にしましょう!
「祭司エリ」
イスラエルの指導者(さばきつかさ)であり、祭司でもある。王政を導入する前の士師時代最後の祭司のひとり。サムエルを引き取って育てることには成功したが、自分の息子、ホフニとピネハスの教育には失敗した。イスラエルがペリシテとの戦いで大敗すると、神の契約の箱が奪われ、ふたりの息子は戦死した。息子たちの死を告げられて、エリはその席から門のそばにあおむけに落ち、首を折って死んだ。彼の嫁も驚いて子どもを産んで死ぬなど、一家が滅びる災いにあった。その時に生まれたイ・カボデだけが孤児として残った。エリの子孫はソロモン王によってエブヤタルを最後に祭司の職から罷免され、エリに告げられた主のことばが成就した(第一列王2:27、第一サムエル2:30-36)。
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